東京生まれのファッション雑貨。台東区周辺の企業による、こだわりの靴・バッグ・財布・ベルト・帽子などを販売します。

日本人に合う履き心地を、日本人の手で作り上げる

RABOKIGOSHI worksの靴には、ヒール靴では諦めがちな、履き心地の良さがあります。かかとのおさまりの良さや足を包み込むような安心感は、職人が一点ずつ手作業で仕上げているからこそ味わうことができるものです。

【インタビュー】RABOKIGOSHI works

50年以上の歴史を持つラボ・キゴシはRABOKIGOSHI worksを始めとした4つのオリジナルブランドを展開しています。以前は小売店や百貨店など、実店舗での売上が中心だった企業が、直近注力しているのはEC事業。営業本部長の中村さんに、EC事業に注力する背景やものづくりにおけるこだわりを伺いました。

40年近く同じデザイナーが手がける靴ブランド

ーまずは会社およびブランドの歴史について教えてください。

ラボ・キゴシは1972年に木越謙蔵によって婦人靴専門の企画会社として始まりました。その後1986年にオリジナルブランドRABOKIGOSHI worksを立ち上げ、当時は小売店への卸売事業を中心に展開していました。現在はRABOKIGOSHI worksを含めて4つのオリジナルブランドを展開しており、直営店や百貨店での販売に加えて、EC事業にも力を入れています。

ー百貨店などでも販売されているとのことですが、RABOKIGOSHI worksのお客様はどのような方が多いのですか。

年齢を限定した靴づくりはしていませんが、ブランド全体としては40代~50代のお客様が多いです。4つあるブランドの中でも、RABOKIGOSHI worksはエレガンスやシャープさをコンセプトにしたブランドです。個性的で洗練されたデザインと、履き心地の両立を追求しています。

また、RABOKIGOSHI worksは1986年のブランド立ち上げ以来、同じデザイナーが一貫してデザインを手がけています。ひとつのブランドを、同じ人物が40年近くデザインし続けているのは非常に珍しく、長くRABOKIGOSHI worksを愛用いただいているお客様が多い理由になっていると思います。

店舗が近くになくても、より多くの方に届けるためのEC

ー直近ではEC事業も注力されているとのことですが、どのような背景でスタートされたのでしょうか。

店舗数が減ったことが主な理由です。一時期は百貨店だけでも50店舗以上で展開していましたが、現在は約20店舗での展開となりました。また、主要都市がメインとなっており、その結果、地方のお客様を中心に、RABOKIGOSHI worksを知っていただく機会が大きく減ってしまいました。EC事業は、そうした地域のお客様にも、ブランドをお届けする一つの手段になれたらと思っています。

また店舗数が減ったことで、気軽に買えなくなったと感じていらっしゃるお客様も少なくないと思います。そうした方々にとっての受け皿としてもECの存在は大きいです。できるだけ店舗と変わらないサービスをオンラインでもご提供できるよう心がけています。その結果として、弊社におけるEC事業の売上比率は20%を占めるまでに成長しています。

ー靴は試着が必須のアイテムというイメージが強いですが、ECでの販売は難しくありませんか。

私たちのECでの購入者の多くはリピーターのお客様です。全国に店舗があった頃に実際に試着してご購入された方が、同じ靴をもう一足ほしいと買い足してくださったり、色違いもほしいと購入してくださったりしています。

RABOKIGOSHI worksの靴は他のブランドにはない個性的なデザインが特徴です。気に入っていただいたお客様にとって、ECは気軽にもう一足買える場所として活用いただいているのかと思います。

新たなお客様との出会いを楽しみに、こだわり続ける

ーもう一足ほしいとお客様がリピートするだけの魅力がRABOKIGOSHI worksにはあると思います。ものづくりにおいて、こだわられている点について教えてください。

RABOKIGOSHI worksの靴はすべて日本国内で、熟練の職人による手作業で仕上げています。革は天然素材のため伸び方が部位によって異なります。そのため、機械任せにせず一足ずつ職人が手で引っ張り、無理なく仕上げることで、足馴染みの良さを実現させているのです。

他のオリジナルブランドの中には一部、国内での調達が難しい部材があり、海外に頼るケースもあります。例えばスニーカーなどの商品は海外で調達しています。
しかしRABOKIGOSHI worksに関しては靴づくりの全てを国産にこだわっています。

日本の職人が、日本人の足の特徴を理解しながら一足ずつ丁寧に仕立てた靴、それがRABOKIGOSHI worksの靴です。

ーそこまでこだわることができるのは、どういった思いからでしょうか。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私たちは常に「この靴を履いたお客様が幸せになれるか」を考えてものづくりをしています。この靴を選んでよかったと思っていただけるブランドであり続けることが私たちの目標です。

直近、店舗数が減ったことで、お客様と直接お会いできる機会は減ってしまいました。しかしこの記事やECを通して、私たちの靴づくりへのこだわりを知っていただけたら嬉しく思います。これからより多くの新たなお客様と出会えることを心から楽しみにしています。

 

Profile株式会社ラボ・キゴシカブシキガイシャ ラボ・キゴシ

株式会社ラボ・キゴシは、1972 年創業の婦人靴の企画会社です。RABOKIGOSHI works や SAYA などのブランドを展開し、デザイン性と履き心地を追求した靴づくりで、多くの
お客様に長年支持されています。