東京生まれのファッション雑貨。台東区周辺の企業による、こだわりの靴・バッグ・財布・ベルト・帽子などを販売します。

運動不足の体を手助けするサポーター

日本製の生地と専用の特殊なミシンを使用し、職人が一点一点手作りで仕上げる高品質のサポーターは唯一無二のもの。お出かけや、階段の昇り降り等、日常の動きの中で感じる筋力の衰えを、しっかりサポートしてくれる日常使いのサポーターです。

【インタビュー】ヘルスポイント

ヘルスポイント有限会社は、創業20年、日本製の手づくりサポーター専門メーカーです。日本製の生地と専用の特殊なミシンを使用し、職人が一点一点手作りで仕上げる高品質のサポーターを製造販売しています。今回は代表の作田さんにサポーター作りに至ったきっかけや、製品への想いについて話を伺いました。

自身のスポーツ経験を起点に日本製サポーターを開発

ーサポーターブランドを立ち上げようと思ったのは何かきっかけがあったのでしょうか。

作田さん:アメリカのサポーターが日本に入ってきたのが1980年代。当時はアメリカのサポーターブランドから輸入し、販売していました。ただ、日本人の体にサイズが合わないこともあり、ライセンスをとって日本人の体に合うサポーターを作っていたんです。私はその開発営業部門にいました。

ちょうど日本のバブル経済の影響で余暇の過ごし方も変わってきた時代です。ウォーキングや登山などを始める方が増えていました。その影響から、膝を痛める方も出てきたのですが当時はアスリート向けのサポーターしかなく、一般向け、特にシニアの方が着けられるサポーターはありませんでした。
私自身、スポーツをしていたこともありサポーターにはすごく助けられていましたし、そういう人たちでも使える、動く為のサポーターを作りたいと思い、独立したのが始まりです。

ー海外製と日本製の生地にどんな違いがあるのでしょうか?

作田さん:弊社で使用しているクロロプレンラバーというウェットスーツの素材になっている生地は、海外製と日本製では質が全く異なります。
クロロプレンラバーの特徴として、生地の中に独立気泡という発泡体が入っていて、伸縮性と弾力性、保温性に富んでいます。例えば、ウェットスーツは本来体を極寒の海から守るものですが、日本製はしっかり体にフィットして保温力があるのに対し、海外製は一度着ると2回目に着た時には弾力も反発性も薄れ伸びてしまうということが起きるんです。
弊社の生地は国産素材の中でも一番伸縮性のあるものだと思います。
見た目では分かりにくいですが、着けてみるとその違いを実感していただけます。日本人の体型や足の形に合うのはもちろん、フィット感も全然違いますよ。

作田さん:一般社団法人日本ウオーキング協会さん、日本勤労者山岳連盟さんの協力や、実際に競技を行っている方やランナー、ウォーカー、登山家の方などにモニタリングを行いました。複数の人が「いい」と言うものを改良し、着け心地を追求。その結果、机上論ではよいとされていたサポーターとは全く違う、とてもシンプルなものになりました。
現在ではウオーキング協会さんと日本勤労者山岳連盟さんからも推薦品として認定を受けています。

独立前に勤めていた商社がクロロプレンラバー性サポーターのカラー展開を始めたのが日本で初めてだそうです。従来はベージュやグレーしかありませんでしたが、黒や赤、緑、ピンクなどユニフォームの色にも合わせられるよう、カラーバリエーションを豊富に揃えました。

専用ミシンで細部まで手づくりにこだわる

ー素材だけでなく、縫い合わせにもこだわりがあるそうですね。

作田さん:ウェットスーツの生地は伸縮性があるので、縫い合わせるのがすごく難しいんです。縫製に長けた熟練の職人さんでないとできません。ミシンもオーダーメイドの専用ミシンを使っています。
裁縫を依頼している工場とは30年ほど一緒にスポーツサポーターを作り続けています。

他社さんのサポーターと違って、生地をカットしてから貼り付ける工程が弊社にはあります。貼り付けることで、立体的な形に仕上がっていくんです。貼る工程があることで縫製の糸の量が少なくて済み、肌への影響もなく、装着感も変わってきます。特にシニアの方は肌が擦れると痒みが出るなど皮膚にも悪影響なので、細かいところまでこだわって作っています。
また、サポーターを着けている時に汗をかくと「汗冷え」といって患部が冷えてしまうことがあるんですが、弊社のサポーターはウェットスーツ素材なので冷えからもしっかり守ってくれます。
お客様には満足していただいていますし、他社さんのサポーターを使っていた方が、弊社のサポーターを使い始めてそのままリピーターになったという方も多くいらっしゃいます。

ーどんな方にサポーターを着けてもらいたいですか?

作田さん:コロナ禍で行動範囲が狭くなって、体力の低下や筋力の衰えを感じている人は多いと思います。そういった方がサポーターを使って、少しでも家の中や外で動く量を増やすお手伝いができればいいなと思います。

ーサポーターが必要になるときの体の兆候やサインなどはありますか?

作田さん:関節に違和感を感じたり、前よりも動くことが億劫になったりした方は筋肉が落ちてきているサインかもしれません。筋肉は、年齢を重ねるほど落ちやすく、同時に、つきにくくなるといわれています。痛みや違和感があると、筋肉を動かすことが億劫になりがちですが、いくつになっても運動すれば筋肉は成長しますのでサポーターをうまく利用しながら少しでも動くことを意識していただきたいですね。

サポーターをひとびとの生活の一部に

ー縫製や装着感など細かな配慮がされたサポーターは、普段の生活に支障なく取り入れられますね。

作田さん:皆さんに長く使っていただくためには、そうでないといけないと思っています。
柔らかい素材なので、正座やあぐらをかいたりもできます。でも圧はしっかりかかっていますし、保温されるので冷やさない。膝を無理なくサポートしてくれます。無理な締め付けもないので、普段の生活に取り入れても支障がない着用感になっていると思います。もちろん、長時間使っても問題ありません。

よく「ずっとサポーターを着けていると逆に筋肉が衰える」「体がサポーターに頼ってしまう」と聞きますが、弊社のサポーターには伸縮性があるので違和感なく動かすことができます。
家の中で階段の上り下りをしてみたり、スクワットだったり、足踏みでも何でもいいです。サポーターを着けてちょっとでも動く。いつもと同じ生活ができるように動いていくと体も強くなりますよ。

ー自分で使うにはまだちょっと先かなと思った方でも、ご両親や友人へのプレゼントとして喜ばれそうですね。

作田さん:そうですね。あとはたくさん歩く時だけ使ってもいいと思います。軽量なので持ち運びの負担にもなりません。洗ってもすぐ乾きますし、お手入れも簡単。
今は難しいですが、旅行にいく際に持っていくと心強いアイテムになるかもしれません。

ー最後に、今後の展望について聞かせてください。

コロナ禍で変化していく生活に寄り沿った開発をしていきたいです。
現在は、自粛生活で足の筋力が衰えている方向けに、スクワットをするためのサポーターを企画中です。
体力が落ちている人が急にスクワットをやるのは危険なので、膝への負担がないようにサポーターをしていただき、痛みを取り除いた状態でやっていただければいいなと考えています。
もちろん浅い屈伸のようなものでもいいですし、できる範囲で構いません。硬くなった筋肉を柔らかくする動作をするだけでも全然違います。
体の負担を和らげる、無理なく自立した生活ができる、そういったサポートができるものを開発していきたいですね。

ー作田さん自身がスポーツをしていることもあり、使う人に寄り添い、使う人の声を何よりも大切にしていることが伝わってきました。

サポーターと聞くと運動をする人が使うものと思いがちですが、運動不足により低下した筋力や、加齢によって起こる関節痛などをサポートしてくれる、普段通りの生活が送れる心強いアイテムであることが分かりました。

自宅で使えるサポーターもありますので、ぜひ手にとってその使い心地を実感していただきたいなと思います。

Profileヘルスポイントヘルスポイント

ヘルスポイント有限会社は、2001年創業のサポーター企画開発販売会社。動くことを目的としたサポーターをコンセプトに制作。ウォーカー、ランナー、登山愛好家に多くのユーザーを持つ。
一般社団法人日本ウォーキング協会推薦品、日本勤労者山岳連盟推奨品の認定サポーターを各種手掛ける。令和3年6月現在、国立大学法人お茶の水女子大学と受託研究契約中、国立大学法人東京医科歯科大学と製造ライセンス契約中である。代表者 作田龍一はサポーター制作に30年以上携わり、ランニング歴35年の市民ランナー。健康管理士一般指導員、公認ウォーキング指導者、ジュニアランニング指導員。