東京生まれのファッション雑貨。台東区周辺の企業による、こだわりの靴・バッグ・財布・ベルト・帽子などを販売します。

様々なパーツを組み合わせて生まれるアクセサリー

ヴィンテージのパーツや天然石、パールなどの様々なパーツをそろえて、そこから各パーツが活きるように組み合わせを考えていくという工程を経て生まれるアクセサリー。個性的なパーツを使い、日常使いしやすいものに仕立てるところに、デザイナーのテクニックを感じます。

【インタビュー】フルグラル

F.sequence(エフ・シークエンス)は、2024年10月に誕生したアクセサリーブランドです。メーカーとして培ってきた経験を活かし、素材や品質にこだわりながら、「自分自身が身につけたい」と思えるアクセサリーを丁寧に生み出しています。
今回は、そんなF.sequenceのデザイナーの水堀さんに、ブランド立ち上げの背景や制作への想い、そして今後の展望についてお話を伺いました。

自営業一家に育ち、ものづくりの道へ

ーまずは、ブランドの立ち上げの経緯について教えてください。

F.sequenceは、2024年10月に立ち上げたアクセサリーブランドです。もともとは2016年にアクセサリーを問屋に卸すメーカーとして「フルグラル」をスタートさせました。メーカーとしてオリジナルのアクセサリーを制作する中で、もっと自分の好きなものを自由にデザインしていきたいと思うようになり、そこから生まれたのがF.sequenceです。

現在は、メーカーとしてフルグラルを続けながら、自社ブランドとしてF.sequenceと、和のアクセサリーブランド「宮佳(miyaka)」を運営しています。

ーそもそも、どのようなきっかけでアクセサリーに関わるようになったのでしょうか。
アパレル業界で働いていましたが、子どもが生まれたことをきっかけに、家でできる仕事を考えるようになりました。その流れで、約20年前からアクセサリーを自分で作り始めたのが始まりです。

その後子どもが幼稚園に入るタイミングでアクセサリーのメーカーに就職し、デザイナーとして働きながら、ものづくりの技術や知識を学んでいきました。

祖父も父も親戚も自営業という環境で育ったため、独立することは自然と選択肢のひとつにありました。祖父の事務所の建物を引き継ぎ、アクセサリーの仕事で独立することも、私にとってはごく自然の流れだったと思います。

メーカーだからこそ実現できる、こだわりのものづくり

ーF.sequenceの特徴や、ものづくりにおけるこだわりを教えてください。
F.sequenceは、フルグラルと異なり、価格の制約がない分、良質な素材を使い、より手の込んだものづくりができるのが特徴です。フルグラルではより多くの方に手に取っていただけるよう、幅広いジャンルのアクセサリーを比較的手に取りやすい価格帯で展開しています。

一方でF.sequenceではフルグラルで培ってきたエンドユーザーが本当に求めているものという視点と、私自身が身につけたいと思える感覚を融合させながら商品づくりをしています。

私たちはメーカーとしての機能も持っているため、企画から製造まで自分たちで手がけている点も大きな強みです。量産に適しているか、耐久性に問題がないかなど、アクセサリー作りの工程も全て把握しているからこそ、品質を保ちながら、価格を抑えることができます。

また、作り手だからこそ、販売先に合わせて細かな調整ができるのも特徴です。例えば、パールの粒を少し小さくするなど、お店の雰囲気やターゲット層に合わせて、オリジナルの派生商品を制作することもあります。その場で価格の変動幅を共有したり、ご要望が現実的に対応可能かどうかを判断したりできるのも、私たちならではの強みだと感じています。

ーアクセサリーのデザインの着想は、どこから得ているのですか。

まずはパーツや天然石を見て、「これを使いたい」と思ったものを仕入れるところから始まります。そこから、様々なパーツを重ね合わせたり、組み合わせたりしながら、強度も考慮して形にしていくイメージです。最初にデザインを決めてからパーツを探すのではなく、いつもパーツから発想が生まれています。

パーツは主に台東区のパーツ屋から仕入れており、まさに「made in 台東区」のアクセサリーです。最近はニッケルフリー素材を好まれるお客様も増えていますが、ニッケルフリーは通常より耐久性がやや弱いことがあるという課題もあります。そのためメッキを美しく、長持ちさせながらニッケルフリーを実現する方法などについては職人さんと常に相談しながら試行錯誤しています。

エンドユーザーの要望も、職人さんの大変さも、両方を理解しているからこそ、品質を落とさずに、いかにバランスの取れた商品をつくるか。その調整こそが、私たちの腕の見せ所だと思っています。

もっと多くの人へ。広がりを目指す2年目

ーブランドとしては2年目を迎え、これからがますます楽しみな時期だと思いますが、直近の目標を教えてください。
今の一番の目標は、営業をさらに強化していくことです。ものづくりは得意で、好きで、つい没頭してしまうほどなのですが、発信することは正直あまり得意ではなく…SNSも、周りの方に教えてもらいながら、なんとか更新しているような状況です。

現在は4人の小さなチームで運営しており、ものづくりから営業、経理までほとんど全て自分で担当しています。展示会やポップアップなどを通して、まずはブランドを知っていただく機会を増やしながら、アクセサリーを取り扱ってくださるお店の新規開拓にもしっかりと取り組んでいきたいと考えています。現時点では、自社のECサイトをまだ持っていないため、今後は購入していただける販路を増やすことにも、より力を入れていく予定です。

ーより多くの人にF.sequenceのアクセサリーが届く2年目になると素敵ですね。
私自身、その日の服に合わせてアクセサリーを選ぶのが好きです。毎日のコーディネートに合わせて、いろんなアクセサリーを楽しんでいただけるよう、できるだけ手に取りやすい価格で製作することを意識しています。

毎日のようにアクセサリーのことを考えながら、一つひとつ丁寧に作っています。気軽に身につけていただける価格帯だと思っていますので、F.sequenceのアクセサリーを、日々のコーディネートの選択肢のひとつとして取り入れていただけたら、とても嬉しいです。

 

ProfileF.sequenceエフ・シークエンス

上質な素材と洗練されたデザインで、大人が自由に遊べるアクセサリー。甘さを抑えた品格ある佇まいとさりげない個性を大切に。大人の女性が自分らしく輝ける、日常にも特別な日にも映える一品を。長く愛せる上質な輝きをお届けします。