東京生まれのファッション雑貨。台東区周辺の企業による、こだわりの靴・バッグ・財布・ベルト・帽子などを販売します。

半年待ってでも欲しいと思わせる、こだわりの手縫いのバッグ

amenez-moi! のバッグは、素材選びから縫製、装飾と完成までのすべての工程をデザイナーが行います。革の状態を確認し、微調整を行いながら仕上げていくので、無理のないナチュラルなシルエットが生まれます。

【インタビュー】amenez-moi!

手仕事のぬくもりを感じられるアイテムが揃うamenez-moi!(アムネモア)。こだわりの革を使ったアイテムは全て、デザイナーの勅使河原さん自身がひとつずつ手縫いで製作しています。機械で縫える時代に、手縫いにこだわる理由とは。勅使河原さんにブランド立ち上げの経緯とものづくりにおけるこだわりをお伺いしました。

ーまずは簡単に、ブランドの紹介をお願いします。

革ブランド amenez-moi!(アムネモア)のデザイナー、勅使河原です。2024年1月にブランドを立ち上げました。現在は浅草ものづくり工房にアトリエを構え、革製品の製作および販売を行っています。

ブランド立ち上げ以前は、会社員として働きながらバッグのデザインスクールに通っていました。その後、デザインを本職にすることを決意し、現在に至ります。

ー革ブランドの立ち上げを決意された経緯を教えていただけますか。

もともと手を動かして何かを作ることが好きで、自分で使うものは自分で丁寧に作ってきたタイプでした。手仕事の中でしか感じられない時間の経過が、ただただ楽しかったのです。
そして、ただ消費されるものとしてではなく、時間をかけて生まれたものを、その個性も含めて楽しんでくださる方、その過程にも共感してくださる方に届けたいと思ったことがブランド立ち上げのきっかけでした。

その中でもファッションの中で一番好きだったバッグを最初のアイテムとして選びました。機能性とファッション性の両方が求められるバッグは、持つ人のアイデンティティが表れる存在でもあり、そこに面白さを感じたからです。そこから迷いはなく、自分の中で明確に描いていた理想のデザインを、ひとつずつ形にしていきました。

こだわって選んだ革とこだわりの手縫い

ー勅使河原さんのものづくりにおけるこだわりを教えてください。

こだわっているポイントは大きく2つあります。

1つ目は、使用している革です。東京の豚革を使用しているのですが、様々な素材を試しながら、約5年かけて探し続けて出会った革になります。扱いやすく、ミモザの樹皮から抽出した植物タンニンでなめしており、染料にも金属系の成分が含まれていないのが特徴です。革を作る工程に置いても、汚染物質の排出を抑える努力がされており、使っていただく方にとっても安心して使える点に魅力を感じています。

2つ目はすべて手縫いで縫製している点です。職人さんに外注することはせず、すべて私自身が手縫いで製作しています。特に革が複数枚重なる部分の縫い合わせは大変で、どうしても時間がかかってしまいます。革の発注タイミングなどにもよりますが、完成までに半年ほどお時間をいただく場合もあります。

手縫いにこだわる理由は、スティッチそのものの佇まいが好きという点もありますが、何より素材に無理をさせない仕立てができることです。豚革は一枚が小さく、柔らかい部分と硬い部分があります。そのためミシンで大量生産をすると、どうしても無駄になる箇所が出てしまいます。
手縫いであれば、革の状態を確認しながら、一針ずつ調整して進めることができます。機械では気づけない部分にも目を向けられ、革と向き合いながら仕立てた商品は、使ってくださるお客様に、より大きな安心感を届けられるのではないかと考えています。

ーより効率よくできる方法もある中で、あえて、手縫いを選択されているのですね。

革の傷についても、強度に問題のないものに関しては、そのまま使用させていただいています。少し前まではわずかな傷でも気にされる方が多かった印象ですが、最近では傷も含めて理解してくださる方が増えてきたように感じています。
生き物である以上、どうしても傷ができてしまうことがあります。染めて初めて傷が浮かび上がることもあります。そうした傷も、個性のひとつとして受け入れてくださる方に、ぜひ使っていただけたら嬉しいです。

ものづくりの幅を広げていきたい

ーこれまで主にポップアップでの販売が中心だったとのことですが、お客様からの反応はいかがですか。

手縫いだからこそ生まれる、それぞれの個性を楽しんでくださるお客様が多い印象です。Instagramでみて気になり、わざわざ足を運んでくださる方もいらっしゃいました。その方は手縫いというとクラフト感の強いイメージを持っていたそうですが、そのイメージを覆すamenez-moi!に魅力を感じたと言ってくださいました。対面販売が中心だからこそ、お客様の声を直接聞ける機会が多く、それが大きなやりがいになっています。

ーブランドとして3年目に突入されましたが、これからの展望もお聞かせください。

これまで、お客様それぞれの好みのテイストで楽しんでいただけるジャンルに縛らないアイテムを意識し、様々なテイストの洋服に合わせられることを前提に製作してきました。パターンを作る段階で、鋭角になりすぎないよう「たわみ」を意識するなど、シーンを選ばず使っていただけるものづくりを大切にしています。
その中で、最近は男性のお客様が増えたことから、今後はよりジェンダーレスなアイテムや、年齢を問わず使っていただけるものづくりにも広げていきたいと考えています。

すべて手縫いで製作しているため、どうしてもお待たせしてしまうこともあるかと思いますが、一つひとつこだわりを持って丁寧に作っています。完成を楽しみに、少しだけお待ちいただけたら幸いです。

 

Profileamenez-moi!アムネモア

バッグクラフトスクール卒業
2023年浅草ものづくり工房入居
2024年amenez-moi!をスタート
現在、POP UP,クラフトマーケット参加、卸売を中心に活動中
2026年4月よりアトリエショップをオープン